広井ゼミ本格始動 後半

4月23日に行ったゼミの後半部分について報告します。


後半では、4つの文献について各チームで話し合った内容を発表し質疑応答が行われました。

まずAチームでは科学と経済は相互依存的であるということから、2045年問題についての議論が交わされました。
2045年問題とは、科学技術が技術的特異点を迎えて人間の集合地を超えてしまうようなコンピュータが生まれ、
人間が不要になってしまうのではないかという問題です。人間には情緒があるから、介護分野などでは人間の重要性は失われないといった意見や、人間が完全に労働から解放されることにより「楽園のパラドックス」に陥り、超格差社会が生まれるといった意見もありました。ロボットに政治を任せることについての是非についても話し合われました。

Bチームでは、過去や文化の重要性について話し合われました。なぜ過去(歴史)は重要か、を主題に様々な意見が交わされました。今を知るためであるとか、過去が人のつながりをつくるであるとか、自分が生きている文化・文明は過去からの積み重ねであるとか様々な意見がありました。また、一貫して過去はあまり重要ではないという考え方のもと議論しているゼミ生もいて非常に密度の濃いものになりました。

Cチームでは、円環的時間について深く話し合いました。円環的時間には実感がわかないというものでした。そして、自分が死んだ後に未来が本当にあるのか、自分が生まれる前に過去は存在していたのかなどかなり根源的な問いを提起する意見がありました。
どこまで賢くなればいいのかということに関係して、個人的には勉強時間と自殺率の関係(学力No.1の秋田県は自殺率もNo.1)の関係について興味を持ちました。

初回のゼミながら、広井先生がおっしゃってたように根源的な問いが多い内容となりました。
次回のゼミは荒川区役所に行きます。
(記:上野代省太)