広井ゼミ本格始動!

ここは千葉大学法経学部総合政策学科、広井良典ゼミナールのブログです。週に一回のゼミでの議論を積み重ねていき、それを広くご覧いただくことを旨としています。
ゼミ生は13名、毎週1回、2~3時間ゼミを行います。
 
今日のゼミは課題図書四冊に関する議論でした。
本川達雄『生物学的文明論』新潮新書
手塚治虫火の鳥・未来編』
広井良典「ポスト成長時代または人口減少時代における科学と知」『科学』
ブータン王女スピーチ
 
これらの文章の
1)印象に残った点
2)主張に対する賛否
3)考え方を応用した提案(総合政策)
について議論を行いました。
 
1)持続可能な発展とは、循環を基本にすること。発展しすぎると破綻する?
経済的な発展を止めなければ地球環境が破綻する←→人間の欲望は止められない
→核問題と似た構図がある
時間環境問題=エネルギーを消費する事で、時間を短縮している。
ゾウの時間・ネズミの時間」から見て、人間は生物としての時間感覚を超えて生きている。絶対時間という考え方の転換。
「確かに、小学校の夏休みは実感として長かった。」
 
2)生態系も市場経済も"効率性"を基本にしているのであって、生態系に見習うべき、という①の主張はその点を考えていないのでは?
発展を止め、昔の生活の戻せ、という主張になってしまうのであれば、また発展の歴史が繰り返されるだけだろう。
 
GNHが広がらないのはなぜか。
人工生命体としての老後の意味・・・コンセプトはわかるがどう実践するのか。
 
3)循環させることを「発展」と見る? 江戸の経済は循環していた?
→政策目標に用いる指標を変える?
時間環境政策(余暇政策)
時計を使わないという社会実験?
(記:今井隆太)
 
 
どなたでも、質問やコメントなどお待ちしています!