6/18の発表です
6/18日人間科学チームの発表です。おそくなりまして申し訳ございませんでした。
さて、単刀直入に本題に入りたいと思います。
人間科学チームは社会の在り方、または社会のための政策を考える前に、人はどういうものなのかと各自にのべました。コンパクトにいうと人は客観的な存在ではありません。人間は心を有するため、様々な欲望をもつ、しかし
、利益だけでは動きません。われわれは幸せを追求しながら、他人の幸福をねがっています。だから、客観的かつ唯一的な科学的視点では、正しい人間像を捉えません。われわれは莫大なデータを通じて人間における普遍的価値を探す同時に、多様な価値観を認めるべきだと思います。
1幸福について
人間は幸福を追求するべきですか。
肯定派:功利主義。
否定は:結果ではなく、過程こそ大切。
幸福は欲求が満たされた状態ですか。
マズローの欲求段階説では人間の欲求が五段に分けます。物質的な欲求から精神的な欲求へかわり過程は、具体的なものから抽象的な概念への追求の道です。しかし、どの段階に達したら、幸福を実現できるかというと、答えられません。
①睡眠、食べる。
②自分のことを守ること。平和な世の中。穏やかな暮らし。
③夫婦で仲良く過ごすこと。
④称賛。成功。
⑤自分の人生や命を懸けたいと思えることをみつけること。などなど。
さまざまな答えがあり、マズローの五段欲求にいずれ段階においても、幸福を実現できます。
要するに、幸福を感じるためには、外部の条件より性格や価値観など内面の条件方が大事です。楽観的な人なら、欲求を満たされなくても、幸福と思う人がいます。
2共感の考え
「人間とは共同体に埋め込まれた存在である。」人間とは環境に影響されつつ成長していくものです。
人間は社会性を持ちます。社会契約論的互恵関係だけでは人の判断を決められません。
幸福は個人のものですか?→アダムスミスの同感原理。
生物学からの理論支持→ミラーニューロンの存在により、高等動物は他者の意図の理解や共感や心の論理など様々複雑な行為ができます。
3ソーシャル・キャピタル
社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)の定義:社会単位を構成する個人や家庭間の社会的な交流、善意、仲間意識。同情など」といいます。→共感
ソーシャル・キャピタルの重要性:ソーシャル・キャピタルは健康に影響を与えます。健康は幸福感に相関関係を持ちます。→幸福実現にソーシャル・キャピタルの不可欠。
ソーシャル・キャピタルと医療の関係:ソーシャル・キャピタルの高いコミュニティーでは医師の負担を軽減することができます。→、人的コストの節約。
4時間の差
時間の分類①公共の時間(時計の時間)②主観の時間(心の時間)
公共の時間と主観の時間は一致していますか。公共の時間は人為に定められたものであり、速さは一様で均質です。しかし、主観の時間では、人や状況によって異なります。
時間を巡る問題
公共の時間と主観の時間の摩擦による「時間の無さ」の問題。
各主観の時間の不一致による同じスペースで長時間作業する難しさ。
そのため、今の生活スタイルを変えるべきです。緩和的な時間政策→企業の在り方、学校の在り方。
根源は、競争主義である。
競争主義から抜け出すための努力。
ローカルの役割分担→地産地消。
情報の共有化の進み。
時間消費のローカル化。
5生命の見方
自然科学の見方:自然の本態とその中の法則を探求することです。→客観的な見方。
科学の限界:再現可能の現象に対象します。→偶然な現象は対象外。しかし、われわれにとって偶然なんですが、自然にとって必然性があるかもしれません。われわれは、一部しか観察できないため、誤差があります。例えば、地震の測定。
したがって、新しい視点の必要がある。→哲学的思考+方向性の変換(科学と日常性のバランス)。
社会構成主義の見方:社会的慣行、社会構造と関連しながら社会規範などを通して現実と事象はひとに内在化する。
ナラティブ:ストーリー性を求める習慣。→精神医療分野への関連。
(記:庄朝浩)